救急科医への転科について

2018年02月26日 14:49

「医師になって、人の命を救いたい!」 そんな熱い想いを抱いて医療の世界を目指したものの、 「毎日代わり映えのない外来ばかりを担当している」 そんな医師にとって、「救急科医」は憧れの存在です。

「思い切って転科してみようかな?」 という医師が知っておきたい、救急科医の詳しい仕事や実情をチェックしてみましょう。

気が抜けない&瞬時の判断が要求される

救急科医の仕事でもっとも大変なのは、いつ何時、どんな症状の患者がやってくるか分からない点にあります。
勤務中は常に気が抜けず、命に関わる重症患者が運ばれてくるケースも多いでしょう。

一刻を争う現場では、レントゲンの結果を複数の医師で判断するような時間もありません。
今、目の前の患者に対して何を行うべきなのか、を瞬時に判断し、決断する力が求められています。

病院で待つだけでなく、災害現場へ派遣されたり、ドクターヘリなどに乗って、患者の元へ飛んだりすることもあるでしょう。
集中治療としてのスペシャリストとして知識を高めるだけでなく、複数の患者を同時に診察できるスキルなど、求められるスキルは多岐にわたります。

忙しくて生活リズムが崩れる

救急科医の仕事は、予測が立ちません。予約とは無縁の世界であり、常に動き回っていることが多くなるでしょう。
多くの病院で、シフト制が採用されているため、休日はしっかり取れるケースが多い反面、患者の状態によっては、勤務時間を過ぎても手術などの対応に追われる例が多くなります。

また、シフト制であっても、日勤、夜勤、準夜勤など、働く時間帯は日によってバラバラなため、睡眠のリズムを取ることが難しくなります。
食事や休憩の時間も予定通りになるケースは稀でしょう。

次第に慣れていくものですが、転科後しばらくは普段以上に体調管理へ留意し、計画的にシフトを組んでいく必要があります。
日勤からの転科の場合は、面接時に勤務体制について詳しく聞いておくと安心です。

こんな医師に転科がオススメ

救急科医に向いているのは、医療の知識を豊富に詰め込みたい医師や、フットワークの軽い医師、判断力が高い医師、やりがいを重視している医師などです。
思いがけない急患が次々と運び込まれる世界で、正確な治療を行い続ける救急科医は、確かな知識と俊敏さが求められるでしょう。

実際に救急科医へ転科した医師の話では、初めは老若男女、症状問わずの救急搬送に、うまく立ち回ることができなかったそうです。
ですが、チームワークと先輩医師からの的確な指示を受け、経験を積んでいくうちに、初見で瞬時に異変に気付き、手早く治療が行えるようになっていった、という話があります。

このことからも分かるように、救急の現場は焦ってしまいがちですが、医師としての自分の立場を把握し、落ち着いた対処を行うことで、次第にテクニックが身に付いていく世界だと言えるでしょう。