患者数増加!精神科医への転科で大変なこと

2018年03月19日 21:39

心の病気について広く知られるようになり、認知症患者なども年々増えている今、精神科では、新たな戦力となる医師が強く求められています。
その反面、転科が難しい科目だとも言われている精神科。
そのようなスキルや考え方で挑めば良いのか、転科前に確認しておきましょう。

精神科への転科は特に難しい

他科から精神科への転科は、特に難しいと言われています。その理由に、「精神保健指定医」の資格取得があるでしょう。
指定医でなくとも勤務することは可能ですが、資格のあるなしでは、収入も求人数も大きな差が出ます。
そのため、転科を検討しているなら、事前に資格取得を目指すと、良い転職先との出会いに繋がるでしょう。

また、近年認知症患者が増えたことにより、精神的な面だけでなく、骨折や転倒などへの気配りや配慮が求められたり、働き盛りの層にうつ病が増えていたりと、広い範囲の症状へ対応する力も求められます。

「精神科は楽そう」というイメージが根強いですが、実際は気遣いが多い仕事です。
患者の心境ではなく、症状の方へ着目することが多い、外科医などから転科を考える場合は、こういった面も頭に入れておく必要があるでしょう。

急性期の患者対応などのストレス

精神科では、急性期の患者対応が求められます。
急性期の患者は、症状を落ち着かせるため集中的な治療を行う必要があり、医師の手腕が問われるでしょう。

急性期の患者は、病気だと言う自覚がないケースや、危害を加えるようなケースもあり、注意して対応する必要があります。
回復を目指すためには、医師と看護師、作業療法士などがチームで治療にあたり、対応していくことになるでしょう。

日常生活を送るのが厳しい患者ばかりですから、場合によっては医師の方がストレスを溜めてしまう場合もあります。
仕事にばかり熱中してしまうのではなく、適度に息抜きをしながら、ゆったりとした気持ちで見守るようにしましょう。

こんな医師に転科がオススメ

精神科医に向いているのは、人の話を聞くのが好きな医師です。
相手の顔を見て、しっかりと耳を傾け、話を聞いてくれる医師は、患者から厚い信頼が得られるでしょう。
「精神科医がうつになってしまった」 という例も少なくないため、定期的に自己メンテナンスできるなどの、管理能力も問われます。

「死にたい」と相談に来た患者へ、治療をしていたにも関わらず自ら死を選んでしまった、という例も少なくありません。
このような場合でも自分を責めることなく、「その時にやれる精一杯のことができていた」、と心を強く持つ必要もあります。

また、これまでに、多くの悩みを抱えてきた医師は、相手の気持ちを理解できるため、精神科医に向いています。
「心理学の勉強が好き」「人の心を探るのが得意」という医師も、精神科医への転科を目指すことで、生き生きと働けるでしょう。